船員ってどんなお仕事?

船員ってどんなお仕事?

船には、どんな仕事があるのだろうか。
東京~八丈島を結ぶ東海汽船の「さるびあ丸」に乗って、実際に働いている人の仕事ぶりを見てみよう!

【機関長(チーフエンジニア)】 梅木 智尚さん

仕事風景

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Q.どんな仕事をされているんですか?

チーフエンジニアとして、メインエンジンのメンテナンスを担当しています。さらに機関部の長として、部員への指示や注意をすることも仕事です。もちろん部員の作業に危険がないかどうかも確認します。「さるびあ丸」はエンジンが2基備え付けられており、サブエンジンのメンテナンスは一等機関士の担当となります。
メンテナンスとは、エンジンの運転状態を最良に保つための整備のこと。トラブルなく、効率よく、安全に。この3つが大切ですね。ネジの締め付けや部品の交換など、航海中に対応できることはするし、できなことは短い停泊中に集中してやってしまいます。

例えば、揺れの激しい荒天時に走っていると、排気弁の吹き抜けが生じ、燃焼ガスが漏れてしまうことがあります。そうすると、十分な出力が得られない。対応策として、弁を調整し直したり、取り替えたりする必要があります。常時、八丈航路を往復している「さるびあ丸」が長く停泊するのは、東京の竹芝桟橋に1日2時間だけ。どんな大がかりな作業でも、この短時間で、素早く作業をやってしまわなければならず、段取りが非常に大切になります。船が港に着いたときに、「ヨ~イ、ドン」で仕事に取り掛かれるよう、作業の準備、指示をしておく。そんなこともチーフエンジニアの大切な仕事ですね。

Q.ヤリガイを感じる瞬間は、どんなときですか?

大きな機械を、自分の意思通りに動かせるということですね。それと、1年間トラブルがなかったときにも、達成感があります。船は年に1回、ドックに入って開放検査を受ける。このとき、何も異常が見つからなかったときが、そうですね。

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