全日本海員組合について

みなさんこんにちは!
世界の海で活躍する外航船や遠洋漁船で働く船乗りたち、そして日本の海事関連産業で働く仲間たちでつくる日本で唯一の産業別労働組合、全日本海員組合のホームページにようこそいらっしゃいました。
いうまでもなく、わが国は四面を海に囲まれ、生活・経済活動に不可欠な資源の少ない環境におかれています。また、すべての国境線が海上という、世界でも数少ない海洋貿易立国です。海は国民生活と経済活動を支えるだけでなく、国民の日常生活と文化や歴史とも深くかかわっており、日本の国民性にまで大きな影響を与えています。

そうしたことから、広く海を愛し、海運や水産・港湾産業を理解していただきたい。また、船乗りの仕事にも関心を持っていただくため、情報発信するためのホームページを作りました。 さらには、全国にちらばる組合員と家族の皆さんのコミュニケーションの場になっていただければ幸いです。
これからも皆さんの厳しい批評をいただきながら、船と海と船乗りのさまざまな情報源として楽しんでいただけるよう、創意工夫に心がけていきます。どうぞよろしくお願します。

全日本海員組合(略称:「海員」&「JSU」)

全日本海員組合(略称:「海員」&「JSU」)は、国際(外航)や国内の海運・旅客船事業、水産や港湾の海事産業で働く船員と、それらの分野で働く船員以外の労働者で組織する産業別単一労働組合です。現在、日本人組合員が約3万人(ただし、離職中の組合員を除く)、非居住特別組合員(フィリピン国などの外国人船員)約5万人が加入しています。

創立について

創立は、太平洋戦争終戦直後の1945年10月で、戦後もっとも早く労働組合を結成しました。これは、労働運動が弾圧された戦前の極めて困難な情勢下にあって、労働団体「日本海員組合」や「海員協会」を組織した活動の歴史があったからです。このような戦前の運動経験が終戦直後の「海員」復興につながり、海員組合が個人加入を原則とする産業別単一組合として出発することに多大な影響を与えました。

組合の重要課題がたれ幕でかかる本部会館

組合の重要課題が
たれ幕でかかる本部会館

わが国の労働組合のほとんどが「企業内組合」といわれ、企業ごとの従業員により労働組合が組織されているのが一般的です。「海員」は他の会社に移っても、失業中でも組合員資格は変りません。

単一の規約や財政の下で多数の専従スタッフ(会社を退職したプロ執行部)が、いろいろな部門の組合員と共に活動する労働組合で、欧米諸国に多く見られるユニークな組織形態です。東京港区六本木に本部を置き、全国24カ所に地方支部と支部、8カ所の事務所があります。また海外には、マニラ・ハイフォン・天津・ジャカルタに海外代表部、ロンドンには欧州事務所を開設しています。

「海員」は、国際的に「国際運輸労連」へ加盟し、国内では「連合」に加盟するほか、交通運輸・港湾関係の労働組合でつくる「交運労協」や「港運同盟」に加盟しています。組合員や海員OBの家族で組織する全国海友婦人会は、最も大切な友誼団体の一つです。

組合の活動について

組合活動の中心は、国際(外航)国内の海運・旅客船事業、水産や港湾で働く船員と、それらの分野で働く船員以外の労働者の雇用安定、待遇改善と権利擁護・社会的地位の向上を第一とする労働組合主義の立場を堅持し、船員の後継者育成にも力を入れています。

また、船舶の航行安全や海洋環境問題などについては、行政や立法機関へ積極的に提言し、健全かつ民主的な海運・水産・港湾産業の発展を目指すほか、労働組合の政治団体化の傾向に反対し、「政党支持の自由」を掲げて活動を進めています。

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