船乗りを目指そう
船員職業を目指すためには、国立海員学校といった専門の教育機関や、船員教育の学科を持つ高等専門学校・大学・大学校で学ぶことが一番です。これらの教育機関は、いずれも古い歴史と伝統があり、特色ある教育を行っています。
職種も航海士・機関士・通信士などの海技資格を必要とする職員で乗る場合、甲板員・機関員・司厨員・事務員など資格を必要としない部員で乗る場合など、これまた様々です。
お船って知ってるよね
地球の面積の70%は海が占めています。それだけに「人類の歴史は海とのかかわりの歴史」ともいえるでしょう。大昔の人たちは、海を渡る手段として丸太を利用しました。丸太をくりぬいたり、丸太をたばねて筏を作ったりしました。それらが船のはじまりです。
ジーマ船長(読み物)
吾輩は外航船の船長である。東京の山奥で生まれ育ち、外国と船と海にあこがれて、船員になったのである。 船長を拝命してから早6年目。幸いにも社内陸勤の経験はなく、船長として大過なく6隻の指揮を執ってきたのである。連載名はなんだか物騒な感じがしないでもなく、読者にいらぬ期待を抱かせそうだが、現実の船内にそうそうハプニングはない。
とはいえ6年間も外国人と生活を共にしていると、時として思わぬ事態にも出くすのである。そんなアンビリーバブルな出来事を織り交ぜながら、いまやすべてといっていいほど外国人船員との混乗になった外航船の「今」を楽しく、そして時にシリアスに語ろうではないか。