船員ってどんなお仕事?

船員ってどんなお仕事?

船には、どんな仕事があるのだろうか。
東京~八丈島を結ぶ東海汽船の「さるびあ丸」に乗って、実際に働いている人の仕事ぶりを見てみよう!

【三等機関士(サードエンジニア)】 石橋 仁さん

仕事風景

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Q.どんな仕事をされているんですか?

サードエンジニアは、電気全般のメンテナンスを担当しています。具体的には、モーターに使われているベアリングの定期点検、グリスアップ、焼けた場合の交換などですね。モーターは、海水ポンプや燃料ポンプ、ファンなどに使われる重要な部品ですから、責任は重大です。客室や廊下、甲板にある蛍光灯の管理もします。切れたら原因を調べ、安定器を替えたり、蛍光灯を取り替えたりしています。

このほか、燃料であるC重油の発注もしています。最も容量が大きなNo.4のタンクは左右の両舷にあり、往路は右舷、復路は左舷のタンクを使用。発注前には両方のタンクの残量を確認し、適切な量を注文します。「さるびあ丸」では給油は月曜、金曜の週2回。発注から2~3週間後にはバージ船から給油があるんですが、これにも立ち会います。

各種メンテナンスは、航海中にできることはやってしまいますが、大掛かりな作業は停まっているときでないとできない。本船が停まるのは、東京の竹芝桟橋に着いているわずか2時間。この時間に集中して、みんなでワッと点検や部品の交換などをする。集中力が必要な仕事といえるでしょう。

Q.どんな仕事をされているんですか?

何ごとも「確実に、慎重に」を心掛けています。わたしは、たまに抜けていることがあり、以前、分解してメンテナンスをしたあと、組み直す際にボルトを一本締め忘れたというウッカリ・ミスをしたこともありましたから。仕事が一通り終わったら、最後に指さし確認をするようにしています。

また、燃料の発注では、慎重に発注量を計算しないとなりません。No.4のタンクは満タンで75キロリットル。通常はその65~70%までしか入れません。給油時にあふれさせないためです。かなり余裕がありますが、だからといって大きく計算を間違えてしまうと、流出事故になりかねない。そんなことがないよう、慎重に計算し、確認をするようにしています。

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