体験乗船レポート

過去に開催されたイベントです。

2010年7月26日 次世代船員タマゴっち 第12弾 沖縄クルーズ

2009年8月22日に実施された第1回「松島湾クルーズ」を皮切りに順調に回を重ね、7月26日に沖縄県那覇港で開かれた体験クルーズ12回目を数えた。

その結果、第65年度の体験乗船者は4731人。また、着岸中の大型カーフェリー4隻による船内見学会(北海道地方支部開催)には286人が参加した。

7月26日、沖縄支部と海友婦人会は久米島商船「ニューくめしま」(679総トン)の協賛で那覇市内の小中学生127人を招待して、那覇港と渡嘉敷島の間の海域で体験クルーズを開催した。

今回は「海の日・海の月間」関連イベントとして那覇市、内閣府沖縄総合事務所、沖縄海事広報協会、船員災害防止協会沖縄支部、沖縄旅客船協会、沖縄水産高校の各団体が後援に名を連ねた。

大海原を吹き抜ける心地好い風、うねる海面を切り裂いて進む船、飛沫を上げる大自然の息吹を楽しんだほか、ブリッジやエンジンルーム見学とロープワーク実習など、海と船員職業の一端にふれた。

午後1時45分、那覇泊港の久米商船専用埠頭には、バス4台で乗りつけた市内曙小学校と真和志中学校の生徒たちが勢ぞろい。沖縄支部の黒田執行部員の司会でオープニングが始まった。

主催者の田中九州関門地方支部長が「皆さんに、もっと船と船員職業を知ってもらいたいと思う海員組合は、全国で体験クルーズを実施しています。

一人でも『船員になろう』という人が出てくることを願っています」と呼びかけたのに続いて、後援団体を代表して沖縄総合事務所の勝山潔運輸部長が「今日は、海と船と船員職業を知っていただくとともに、安全に十分注意して楽しんできてください」とあいさつ。

その後、クルーズを運航する新城敏弘船長以下乗組員の代表とイベントに華を添える、那覇観光キャンペーンレディの上原絵那さんを紹介。ブリーフィングの後、全員で記念撮影をして乗船。2時過ぎに出港して約2時間のクルーズがスタートした。

泊港口に架かる橋をくぐると左手に那覇空港が見えて、右手に赤灯台を望むと、もう港外だ。この日は渡嘉敷島に針路を取るが、日程からどこにも寄港せず、適当な時間に引き返すことになっている。もっぱらクルーズを楽しみ、船内見学とロープワーク実習が予定されていた。

学校別、学年別に着席してしばらくして、生徒が落ち着いた頃にプログラム開始が告げられ、いくつかのグループに分かれて行動が開始された。3つの会場には乗組員が待機していて、生徒からの鋭い質問攻めに備えた。

外洋へ出ると、思いのほか波浪があって、船酔い気味の生徒がちらほら。それでも非日常のひと時を大いに楽しんでいる様子だった。

午後4時、予定通り帰港し参加者全員が無事下船するとフィナーレだ。両校の生徒代表から、久米商船の桃原大悟副社長と新城船長に花束が贈られて、全員の感謝の拍手ですべての日程を終了した。

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