体験乗船レポート

過去に開催されたイベントです。

2010年7月8日 初の「湖上」体験乗船! 洞爺湖汽船「幸福」

7月8日北海道虻田郡の洞爺湖で小学生を対象とした、全日本海員組合主催による体験乗船が行われた。

今回で10回目を迎える体験乗船は、9回までがすべて海上での実施だったが、湖での体験乗船は今回が初めての試みとなる。乗船する児童たちは、洞爺湖近隣の「とうや小学校」「洞爺湖温泉小学校」「虻田小学校」の3校の小学3年生から5年生たち。

あいにくの雨模様の朝8時半から、駅桟橋で洞爺湖汽船所属船「高速2000」(19総トン)で、対岸の旧洞爺湖村桟橋に「とうや小学校」の児童を出迎えに向かった。乗船後、ふたたび洞爺湖汽船本社前桟橋に戻り、集合した3校の生徒や教員、教育委員会など約170人の関係者出席の下、野原浩一北海道地方支部執行部員の司会で乗船式が行われた。

主催者代表あいさつで増田常男北海道地方支部長が、「あいにくの天気ですが、今日一日を楽しんでほしい。大人になって船の道を進む考えを持ち、ぜひ船員を目指してほしい」とあいさつ。続いて飴俊博北海道地方副支部長から、乗船にあたっての注意事項と共催で船を提供してくれた大西英生洞爺湖汽船常務取締役はじめ今回の体験乗船に使用する船「幸福」(333総トン)の仙頭賢仁船長、東慎治機関長、そして「高速2000」の板垣隆則船長が紹介された。引き続き、小学生代表あいさつでは、虻田小学校の金子竜也(5年生)くんから「今日は体験乗船に招待してもらい、ありがとうございます。船の中での仕事を勉強しますのでよろしくお願いします」とあいさつした。

出港後、2階の船内では、「洞爺湖の遊覧船(船の知識)」のパンフレットを基に、水を入れた水槽を使用し、大西常務取締役から、船が水に浮かぶのはなぜか?としたアルキメデスの原理や、洞爺湖の船はどこから来たの?など楽しく分かりやすい船の知識が説明された。実験を交えた説明に児童たちは、はしゃぎながらも話に耳をかたむけていた。

気づけば雨もあがり、雲の切れ間からは日も差し込み、船は湖に浮かぶ中島の桟橋に着桟した。島ではイベントの一つ、広い芝生の上で、仙頭船長から、船員になった経緯や、「船の仕事は大変だけど、大きな船を自分で動かすことができて、ゲームよりすごく楽しいよ!」との、船・船員の魅力などについて話を聞いた。その後、児童たちは、湖面に石を投げての水切りや芝生で追いかけっこなど、乗船集合時間までの楽しいひとときを島で過ごした。

島を後にし、下船する旧洞爺湖村桟橋までの間、船内ではブリッジ見学が行われた。初めて船に乗ったという児童も多く、まして初めて見るブリッジからの眺めと計器類に驚きを隠せない様子で、特に湖畔や島が映るレーダーには興味津々だった。

旧洞爺湖村桟橋に着き、増田北海道地方支部長から解散のあいさつがあり、生徒たちから、感謝のこもったお礼の「ありがとうございます」の大きな声が湖畔に響いた。

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