体験乗船レポート

過去に開催されたイベントです。

22009年 11月15日北九州港開港120周年記念事業 関門海峡乗船体験クルーズ

天気は良いが身にしむ寒さ。玄界灘からの寒風に子どもたちはたじろがない。新門司港のフェリーターミナルの玄関では、出迎えのスタッフに「おはようございます」と元気よくあいさつする子どもたちがさわやかだ。北九州港開港120周年を記念して11月15日、全日本海員組合と全国海友婦人会が主催する、関門海峡乗船体験クルーズが行われた。

関係者ら約890人が阪九フェリー「フェリーすおう」(1万5188総トン)に乗り組み、新門司港を起点に関門大橋をくぐり抜け彦島沖を折り返した。参加者は、一般公募の小中学生・保護者や一般市民のほか、市内の小中学校からの招待者たちだ。クルーズは、次世代船員を担う小中学生に船員・船・港・海をアピール、海事思想の普及が目的だ。また、クルーズには運輸局の「ウクゾウくん」と北九州市の「スナQ」のマスコットも特別参加した。

午前11時に出港、各種イベントや関門橋通過など約3時間半のクルーズは、関門橋付近で計画していた、消防艇による歓迎のカラー放水は強風で中止となったが、子どもたちは思い思いに各イベントを満喫、午後2時半、無事帰着した。

今回の体験乗船は、新門司と大阪の泉大津に就航する「フェリーすおう」を使用し、北九州市、九州運輸局福岡運輸支局、門司海上保安部、阪九フェリー、九州海事広報協会、船員災害防止協会九州支部、日本旅客船協会が後援した。

参加者は車での乗り込みとボーディングブリッジからの二手に分かれて乗船。午前10時半から車両甲板で行われた出港式で合流した。主催者を代表して田中九州関門地方支部長が「第一線で働く船員とのふれあいから海と船員を理解してほしい」とあいさつ、全国海友婦人会ブロック長、北九州港のポートアテンダント2人が紹介された。続いて、北橋健治北九州市長が来賓としてあいさつ、フェリーなど海運が北九州市の重要な役割を果たしており、環境に優しい輸送機関であることを紹介した。また、組合のクルーズ企画に謝辞が述べられた。出港式終了後、九州関門地方支部執行部によるロープワーク、膨張式救命筏展張と艤装品の説明、日本海洋少年団洞海団と門司団による手旗信号などの実演が行われた。

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