船員を目指す?

【三等航海士(サードオフィサー)】 里見 正臣さん

Q.船の仕事をしようと思ったキッカケは何ですか?

祖父が船乗りでして、一時、東海汽船で働いてました。父もおじも東海汽船に勤めていました。そんな環境で育ったので、子どものころから船の仕事をすることは当然だと思っていましたね。

Q.船乗りになるために、どんな勉強をしましたか?

静岡県立焼津水産高校の漁業科に進学しました。漁業について学んだのですが、だんだん商船に興味が出てきて、さらに清水海員学校(現:清水海上技術短期大学校)に進んだんです。その後、東海汽船に就職しました。

Q.どのような資格を持っていますか?

4級海技士免許の(航海)と(機関)を持っています。学校を卒業時に取得しました。いまも働きながら勉強を続けています。3級の勉強をしていますが、なかなか合格できなくて。航海、運用、法規、英語といった科目があり、すべて合格して晴れて資格取得となります。せっかく科目は合格しても、2年の有効期間内に全科目をパスしない、ということを繰り返しています。なかなか勉強時間が取れないのは、わたしの甘さゆえ。でも、資格を取れば上位の役職にも異動できるので、頑張りたいと思います。

Q.船乗りに向いている性格・不向きな性格はありますか?

協調性のある人が向いてます。船の中は狭い。「さるびあ丸」は1週間の勤務が終われば休みがありますが、外洋船や遠洋漁業の船は何カ月も、ときには1年も乗り続けることになる。ずっと同じ仲間と顔を合わせて仕事をするわけです。実際、協調性がないと働けないですよ。船の仕事は長い歴史のなかで、しっかりとした組織体系が形作られ、役割や上下関係があります。それを守り、みんなと強調していける人がいいですね。

Q.海の仕事の醍醐味は何でしょうか?

海の上では、陸上とは違う時間が流れています。入出港時など忙しいときは忙しいけど、ないだ海の航行などは非常にゆったりできる。独特の時間が流れています。人と違う仕事がしたい、という人には向いているのではないでしょうか。

船は原始時代からあった乗り物。船乗りは、狩猟や採集と同じくらい原始的な仕事です。昔から受け継がれた仕事だからか、用語も独特のものがありますよね。

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