書籍『海なお深く - 徴用された船員の悲劇』の発刊について
私どもは、広く海に親しみ、海運や水産・港湾産業をご理解いただくための活動の一環として、この度、書籍『海なお深く - 徴用された船員の悲劇』を刊行し、一般財団法人 全日本海員福祉センターならびに全国の書店にて一般販売いたします。
本書は、1986年に収集した太平洋戦争当時の船員の体験手記を上巻・下巻にまとめて再編集したものです。また今回、上下巻のセットには、「戦没船を記録する会」が2012年に作成したDVD版「海なお深く - 戦没船と船員の記録」を付録としております。
戦後70年を過ぎ、戦争の悲惨さを語り継ぐ方も少なくなってきましたが、太平洋戦争では多くの船舶が撃沈され、6万人余の民間船員が戦没しました。強制的に徴用された船員のなかには、いまの中学生と同年代の14、15歳の少年たちも数多く含まれ、その生命が失われました。この痛恨の体験から、私たち船員は何よりも海の平和と安全を願うものであります。
本書を通じ、あらためて「平和」の尊さ、大切さをご一考いただければ幸いです。
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