

【特集棚】
今回の特集は『建築と船』です
Post: 2026.5.22
建築界の巨匠であり、モダニズム建築をけん引したル・コルビュジエは、客船を「新しい建築の形態」と評しました。
近代以前、建築は宮殿や教会など限られたひとびとのためのものでした。これに対してモダニズム建築は、より多くの市民の暮らしを支える、新しい時代の建築を目指しました。そうしたなかでル・コルビュジエが注目したのが客船です。限られた空間に居住や移動、設備といった多様な機能を合理的に組み込む船のあり方は、近代建築の理想のひとつでもありました。
また日本はもちろん世界各地において、かつて船大工が家を建てる大工を兼ねた時代がありました。建築資材やその原材料が船で運ばれてきた物流の歴史からも、建築と船はとても近い関係にあることが見てとれます。
そこで、今回の特集棚では「建築と船」をテーマに、「建築家と船」「船の歴史と構造」「日本の物流」という3つの視点から選書しました。
●展示中の図書リストはこちら
https://lib-finder.net/jsulib/booklist_books?theme_id=3
ル・コルビュジエの客船へのまなざしは、のちに前川國男ら日本の建築家にも受け継がれ、さらに、前川のもとで研さんを積んだ大髙正人へとつながっていきます。この図書資料室がある全日本海員組合本部会館は、大髙正人が設計し、そうした系譜をいまに伝える建築のひとつです。
船を手がかりに建築を見つめると、構造や意匠、技術だけでなく、その背後にある歴史やひとびとの営み、そして平和への願いが見えてきます。
どうぞ本棚から、その航路をたどってみてください。
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特集棚について
図書資料室スタッフが、みなさんにいまこそ知っておきたいテーマを提案し、関連する本を厳選してご紹介するコーナーです。定期的に本が変わりますのでぜひお立ち寄りください。
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開催データ
●テーマ:『建築と船』
●期間:2026年5月~ 6月末
●場所:全日本海員組合 図書資料室 特集棚
