大学病院の麻酔科医・田村京子が、日本初の女性船医としてサケ・マス漁を行う北洋船団に乗り込んだ航海記。母船「明洋丸」を拠点に、43隻・計1000人の乗組員を預かるドクターとして過ごした75日間が軽快に描かれています。荒海の上で挑む本格的な手術から、海の男たちとの賑やかな社交まで、知られざる船団生活が垣間見られます。「オモテ」「トモ」「肩ふり」「チョコマン」「ケイソン」といった独特の船乗り言葉も、田村医師の視点を通せばコミカルで親しみやすいものに。続編の『捕鯨船団 女ドクター南氷洋を行く』(集英社)もおすすめです。